トヨタ自動車が11日発表した2004年3月期連結決算によると、金融事業の営業利益が前期比約4.8倍の1459億円と、過去最高になった。同社は05年度に1000億円の達成を目指していたが、2年早く大台を突破した。
金融事業の利益が大幅に増加したのは「世界的な新車販売増加に伴うローンの拡大」(荒木隆司副社長)が主因。前期は米国金融子会社のデリバティブ評価益が400億円強あったため利益が膨らんだが、これを除いた「実質でも1000億円を超えた」(同)。
金融部門の04年3月末資産は、ローン債権の増加を反映して前年同期より7458億円多い、8兆1382億円となった。荒木副社長は、「引き続き、全体の営業利益の1割程度を金融で確保したい」という。