メンバーの追悼暴走…なんと128人を検挙・補導

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群馬県警は10日、事故で死亡したメンバーを弔うという目的で、昨年5月と7月の2回に渡り、前橋市内などで大規模な暴走を行った暴走族グループのメンバー99人を道路交通法違反(共同危険行為)で検挙。少年29人を同容疑で補導した。

合計の検挙・補導者は128人となり、群馬県内での摘発としては2002年4月以来の100人超となった。

群馬県警・交通指導課によると、このグループは群馬県前橋市内を拠点とするグループで、メンバーは群馬県内だけに留まらず、埼玉県北部に在住する者も含まれているという。

グループに属していた幹部メンバーの1人が昨年5月中旬、暴走行為を発見して追跡を開始したパトカーから逃れようとした際、交差点で他のクルマと出会い頭に衝突。死亡するという事故が起きた。

この事故以来、グループには「警察憎し」の機運が高まり、メンバーが死亡した直後に当たる5月18日深夜と、同年7月4日の深夜、このグループと協力関係にある別のグループのメンバーなど合わせて約130人が70台あまりのバイクに分乗。前橋市内の幹線道路などで約1時間30分に渡って暴走行為を繰り返した。

この様子は警察がビデオなどで撮影しており、その映像記録を元に暴走へ参加した人物の特定作業を進めた結果、今月上旬までにそれを終了。順次検挙していった。

実際にはひとつのグループではなく、協力関係にある複数のグループによって行われた暴走のようだが、全国的に暴走族の活動が減少傾向にある中で、一度に100人を超える検挙者が出るのは群馬県内では2002年4月以来、約2年ぶりになる。

《石田真一》

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