警察官の銃撃で死亡した男、被疑者死亡のまま書類送検

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奈良県警は13日、車上荒らしを行ったとして警察官の追跡を受け、投降を呼びかける警察官に向けて危害を加える素振りを見せたために銃撃を受け、後に死亡した当時28歳の男を窃盗や公務執行妨害の容疑で被疑者死亡のまま書類送検した。

奈良県警・捜査1課の調べによると、この事件は昨年9月10日に発生している。同日の午後5時20分ごろ、奈良県橿原市内のパチンコ店駐車場に駐車中の乗用車から現金10万円入りの封筒を盗むなどの車上荒らし犯行を行ったとして、橿原署や自動車警ら隊、機動捜査隊のパトカーから追跡を受けていた男2人が大和郡山市下三橋町付近の国道24号線で進路を阻止された。

男たちの乗ったクルマは複数の警官に包囲される状態となったが、男たちは投降を呼びかけるながら接近してくる警官に対し、クルマを急発進させるような素振りを見せ、逃走を阻止している捜査車両に体当たりも行ったため、周囲にいた警官3人が拳銃を使用、運転席周辺に合計8発を撃ち込んだ。

このうち3発が容疑者2人の首などにあたり、このうち助手席にいた28歳の男が後に死亡。運転席にいた26歳(当時)の男も重傷を負った。

警察では「男たちが車上荒らし犯行に関わっていたのは明らか」として、被疑者死亡のままで28歳の男を送検。生存し、すでに窃盗罪と公務執行妨害罪で起訴されている27歳(現在)の男を、同日までに別の窃盗と詐欺の容疑で再逮捕。余罪の追及にも全力を挙げる方針だ。

《石田真一》

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