古都を馬が暴走…クルマのフロントガラス大破

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15日午前、京都三大祭の一つである、葵(あおい)祭が開かれていた京都市上京区の京都御苑内で、観客が使っていたカメラのフラッシュに驚いた馬が暴走、御苑に隣接する道路で乗用車との接触事故を起こすというトラブルが起きた。

馬はその後も単独で約1.5kmほど走ったが、途中の交差点で力尽きて倒れたところを関係者に保護されている。

京都府警・中立売署によると、馬が暴走して走行中の乗用車と接触する事故が起きたのは15日の午前11時15分ごろ。これより5分前の午前11時10分ごろ、京都市上京区京都御苑にある京都御苑内で、同所にて行われた京都三大祭の一つである葵祭に参加していた馬が突然大暴れした。馬は手綱を引いていた4人を跳ね飛ばし、そのままスピードを上げて走り去った。

馬は御苑に隣接する府道(通称:丸太町通)を西に向けて走り、現場を通りがかった60歳の女性が運転する乗用車と接触した。乗用車はフロントガラスを大破させたが、運転していた女性にケガは無かった。

馬はクルマとの衝突によって右後足を負傷したが、その後も約1.5kmを全速力で走り、中京区堀川御池の交差点で力尽きて座り込んでいたところを、後からバイクで追跡してきた関係者が捕獲した。

葵祭は祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭の一つで、五穀豊穣を祈って約1400年前から始まったとされる伝統的な行事でもある。

関係者の話によると、馬が暴走する直前、観客席からカメラのフラッシュが多数発光し、これに馬が驚いたのが原因とみられている。こうした危険性があるため、主催者側がカメラのフラッシュ撮影禁止を呼びかけていたが守られていなかったようだ。

馬が暴走した通りは京都市内の中でも比較的交通量の多い場所だが、幸いにもクルマとの接触事故は1件で済んだ。警察では「クルマはもちろんだが、観客席に飛び込まなく良かった」とコメントしている。

《石田真一》

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