酒気帯びで乗務のタクシー会社に北陸信越運輸局が特別監査

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石川県松任市内のタクシー会社に勤務する運転手が、酒気帯び状態で営業中のタクシーを走らせた問題で、国土交通省・北陸信越運輸局は19日、この会社に対する特別監査を実施した。問題の運転手は事件発覚の当日に懲戒解雇となっているが、この運転手を含めた全職員の勤務状態や、点呼の実態を調べたとみられる。

タクシー運転手の飲酒運転乗務は今月14日に起きている。同日の午前0時15分ごろ、金沢市片町1丁目付近の交差点で信号待ちをしていたタクシーが、後ろから来た別のタクシーに追突されるという事故が発生した。

通報を受けた石川県警・金沢中署の警察官が現場に急行し、双方の運転手から事情を聞いていたが、被害を受けた側の58歳運転手が酒臭いことに接遇中の警察官が気づいた。

その場でアルコールチェックを行った結果、酒気帯び相当量のアルコールを検知したため、道路交通法違反(酒気帯び運転)で検挙するとともに、この運転手が勤務するタクシー会社に対して検挙事実を告知したとする。これを受け、タクシー会社では「プロとしての自覚がない」としてこの運転手を懲戒解雇するとともに、飲酒運転の事実を北陸信越運輸局・石川運輸支局に報告している。

今回の特別監査はこれを受けて行われたもので、運転手の勤務状況や、出勤時の点呼の実態などを調べ、このタクシー会社がどのように乗務員の飲酒運転防止策に努めてきたを調べたようだ。

北陸信越運輸局の管内において、タクシー運転手が飲酒運転で摘発を受けたことはここ数年なく、同局では「飲酒運転防止に向けた取り組みを各社にお願いしてきたが、今回のような事態が発生し、非常に残念であり、また遺憾でもある。管内の各社には引き続き飲酒運転防止の取り組みを徹底していただきたい」とコメントしている。

《石田真一》

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