追突した高速バス運転手、無免許だった

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25日朝、東京都内の首都高速で、東京発水戸行きの路線高速バスがワゴン車に追突した。警察が現場に急行、免許証の提示を求めた段階でバス運転手が無免許運転だったことが発覚。業務上過失傷害と道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕した。

警視庁・高速隊によると、事故は25日の午前8時ごろに発生。足立区加平2丁目付近の首都高速6号三郷線で、JR東京駅前を出発して水戸駅前に向かっていた茨城交通が運行する路線高速バスが前方を走っていたワゴン車に追突した。この事故でワゴン車の後部が小破し、乗っていた2人が軽傷を負っている。バスの乗客24人にケガは無かった。

ワゴン車を運転していた男性が警察に通報し、駆けつけた高速隊員が双方のドライバーに対して運転免許証の提示を求めたが、高速バスを運転していた39歳運転手は「すいません、実は免許停止の処分を受けており、無免許運転をしていました」と自供。その場で業務上過失傷害と道交法違反の現行犯で逮捕された。

同隊の調べでは、この運転手は酒気帯び運転などの違反累積のため、今月20日から90日間の免許停止処分を茨城県公安委員会から命じられていた。しかし、その事実を会社に報告することなく、21日と23日に水戸市内を走行する一般路線バスの乗務を、22日と24日、そして事故当日の25日は東京〜水戸間を走る路線高速バスの乗務に就いていた。

警察の調べに対し、運転手は「給料が下がるのが怖くて免許停止の事実を言えなかった」と供述しているという。

また、この運転手が勤務するバス会社では警察に対して「月1回のペースで運転手の免許をチェックしているが、チェックの谷間にあたる時期であり、本人の申告も無いことからまったく気がつかなかった」と説明していたようだ。

《石田真一》

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