【ホンダ・エリシオン発表】コンセプトカーを上回ったインパネ
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エリシオンの電装系パーツを担当した本田技術研究所・栃木研究所の松野薫さんは「正直言って、かなりお金が掛かっているパーツのひとつです」と語る。
構造も複雑で、数字の部分は通常の自発光パネルと同様だが、中央部の奥にハーフミラーを置いている。上方に位置した青ランプの光をこれに反射させ、間接光として表現する仕組み。トリップメーターが表示されるパネルも透明な液晶で、宙に浮いてみえるような錯覚を与えている。
「東京モーターショーに出品した『ASM』よりも凝っていると社内でも評判です。コンセプトカーを上回るようなデザインを採用する市販モデルも珍しいのですが、癒しをテーマとしているだけに、上(上司)を説得してこうした意匠を取り入れました。担当した自分としても自信を持ってお勧めできますし、ある意味で運転者の方が一番頻繁に見るであろう部分なので頑張りました」と説明する。
《石田真一》