暴走族によるリンチ、メンバーの逆送決定

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今年5月、愛知県西尾市で暴走族グループから襲撃を受けた16歳の少年が、グループから集団暴行を受けて死亡したという事件で、強盗致死傷の非行事実で送致されていたメンバー5人に対する少年審判が15日、名古屋家裁岡崎支部で開かれた。

裁判官はこのうち4人については検察官送致相当の決定を行っている。

問題の事件は今年5月3日に発生している。同日の午前3時ごろ、西尾市今川町付近にある神社で4人の少年が地元の暴走族グループに襲撃され、メンバー11人から集団での暴行を受けた。被害を受けた4人のうち、16歳の少年1人が肺挫滅による窒息が原因で死亡。他の3人も軽傷を負った。

被害を受けた少年らは当初「外国人から襲撃された」と説明していたが、実は暴走族グループから「こう証言しろ」と強要されたことが後に発覚。警察では捜査を続けていたが、報道によって少年の死亡を知ったメンバー11人が翌日までに警察に出頭。全員を逮捕していた。

15日に名古屋家裁岡崎支部で開かれた少年審判は、犯行に関与したメンバーのうち5人に対するもので、裁判官は「事件態様の悪質さ、少年1人が死亡する結果の重大さなどを考えると、刑事処分以外の措置は認められない」として、このうち4人を検察官送致(逆送)とする決定を下した。

残る1名に対してはもう一度審判を開催し、その結果によって処遇を決定するとしている。

《石田真一》

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