足の不自由な女性、炎天下の車内に放置され死亡

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千葉県警は21日、炎天下の屋外に駐車していたクルマに足が不自由で身動きの取れない85歳の女性を放置し、熱中症で死亡させたとして、この女性の息子である55歳の男を過失致死容疑で逮捕した。

千葉県警・館山署によると、事件が起きたのは20日の午後3時30分ごろ。館山市内の病院にクルマで乗りつけた男が「母が意識不明だ」として診察を申し込んだ。医師が診察を行った際、女性の意識はすでになく、間もなく死亡が確認された。死因は熱中症と推測された。

変死扱いとなったため、病院が警察に通報。警察では病院にこの女性を搬送してきた男から事情を聞いていたが、男が女性を炎天下に止めたクルマに放置していた実態がわかった。

供述によると、男は同日の午後2時30分ごろから、館山市沼字仲浜付近にある館山港近くの駐車場にクルマを止め、死亡した女性を車内に残したまま釣りに行っていた。クルマはエンジンが切られ、しかも足が不自由な女性は2ドア車の後部座席から外に出ることも、窓を開けることもできないまま約50分間放置されていたとみられる。

この日の館山市は最高気温が摂氏28.5度に達しており、窓が少ししか開いていなかったクルマの車室内温度は摂氏60度近かったものと推測されている。

男は自宅が競売にかけられて住むところが無くなったため、16歳の長男、死亡した女性とともに19日から車内で生活していたという。

警察では男を過失致死容疑で逮捕し、さらに調べを進める方針だ。

《石田真一》

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