レンタカーへのGPS搭載に「待った」

自動車 テクノロジー ITS

アメリカでは、レンタカー会社がクルマにGPSデバイスを装着し、ドライバーの速度違反に対して独自の罰金を課する、というようなことが起きている。

元々は車両盗難防止を防ぐために設置されたGPSだが、ドライバーにとってはプライバシーの侵害、違法な罰金などの問題となっている。カリフォルニア州ではこれに対し、レンタカー会社にGPS搭載を禁じる法案を提出、来月採決が行われる。

アメリカでは州ごとに法律などが異なるため、レンタカーの契約でも「州内だけの利用」と「州外での利用」が分けられてるケースが多い。

ところがカリフォルニアでは、ラスベガス(ネバダ州)へのレンタカー利用が多く、中には料金が安い「州内」契約を結ぶ者もいる。そこでレンタカー会社ではGPSにより、実際に州内だけで利用されたかをトラッキングする。

しかしそれがエスカレートし、「速度違反」に対しレンタカー会社が罰金を請求する、というような事態になっているのだ。

大手レンタカー会社ハーツなどは、法案に基本的に賛成ながら、「GPS搭載は高級モデルのレンタカー盗難防止に役立っており、バランスが必要」とコメントしている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ホンダ『ヴェゼル』に“都会派”の新グレード「RS」登場、全高45mm下げ機械式駐車場にも対応
  3. 日産『サクラ』に伸縮式ソーラールーフ、年間3000km走行分を発電可能…ジャパンモビリティショー2025
  4. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  5. 日本にはないトヨタ『C-HR』、改良モデルの発表に「復活して」待望の声続々と
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る