【ETC普及ロードマップ】08年に首都高便乗値上げ?

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対距離料金制移行の目標期限08年度(09年3月まで)を目の前にして、首都高では「目玉新路線」が開通する。2007年3月までに開通予定の、中央環状(C2)新宿線である。

あらたに5号池袋線熊野町JTCから3号渋谷線大橋JTCまでを結び、常磐・東北道方面と東名・中央道方面のアクセス性向上が期待さている。

ほぼ全線(約11km)が、山手通りの地下を通るトンネルからなり、1兆0243億円もの建設費用から「首都高のアクアライン」との異名をとる。

当然C2新宿線の開通に伴う、料金値上げは避けようがない。

02年12月25日のC2王子線の開通時に、首都高東京線の通行料値上げ(700円→800円の見通し)が検討されていた。この値上げ分には新宿線の建設費用が、あらかじめ含まれていたが、当時の公団民営化騒動や消費デフレの経済状況を背景に「なぜ首都高だけが値上げを許される」と、値上げが見送られた。

しかしC2新宿線開通時には「王子線開通時に頓挫」した800円値上げが、いよいよ待ったなしなのである。(首都高速では新路線開通時に、建設費をプールに組み込む方式をとってる)

つまり、C2新宿線開通の07年3月までには800円への値上げはもはや不可避。あるいは、対距離料金制の移行時に、料金設定に「値上げ分」を盛り込んでしまう可能性もある。この場合、料金制度の移行のドサクサに紛れて、料金値上げの批判をかわすことが可能になる。

そしてその値上げされた料金は、ETCを使って無機的に収受されていくというわけ。

《小谷洋之》

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