【新型ポルシェ911 海外試乗】その1 “丸目”復活で本来のアイデンティティに…河村康彦

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【新型ポルシェ911 海外試乗】その1 “丸目”復活で本来のアイデンティティに…河村康彦
【新型ポルシェ911 海外試乗】その1 “丸目”復活で本来のアイデンティティに…河村康彦 全 3 枚 拡大写真

これは、一体どういうことなのか!? ……思わず、ボクはそうつぶやいてしまった。それは今から2年ほども前のこと。そのとき、ボクの手もとにあった海外の某自動車専門誌は、あろうことか「ポルシェ『911』が“丸目”に戻る」と報じていたからだ。

【画像全3枚】

911は誕生以来30年以上にもわたり、“丸い目玉”を文字通りのアイキャッチャーとして歴史を歩んできた存在だ。空力性能を少しでも改善すべく徐々にその傾きの度合いを増したりはしたものの、それでもあの“カエル目”は911というクルマのシンボルとして、30年以上の時を生き長らえてきたのだ。

“それ”を捨てたのは、ご存知水冷モデルとしてデビューを果たした1997年の996型。前年デビューのボクスターと共通するティアドロップ(涙目)型のヘッドライト採用をもって、ついに911のフロントマスクは新時代のデザインを採用するにいたった……と、ボクはそう思い込んでいた。

そこに冒頭のニュース! 「時代を遡ってしまう」なんてポルシェはどうかしてしまったのか? と、正直不安と不満の思いを抱きつつ、新型911=997型の国際試乗会が開催されるドイツはハンブルクへ。が、現場へと到着し、開発者とハナシをし始めた時点でそうした疑問はたちまち霧散することになる。

そう、997型の顔付きこそが、ポルシェが新時代の911で提案をしたかった「本来の姿」だったのだ。996型のティアドロップ型ライトは、経営難から立ち直ろうという当時のポルシェ社がボクスターとの部品共用化という合理化策を進めるうえで、半ば涙を飲んで決断・採用したマスク。そして、そんな合理化策が実って好調な業績を記録し始めた今のポルシェ社が送り出す911からは、もはやそんな“涙のマーク”は見事に消えたのである。今度の911のボディで成し遂げたかったことはスタイリングの変更よりも、「空力性能のさらなる改善と大幅な軽量化であった」と彼らは述べる。(つづく)

■ディメンション
全長×全幅×全高(mm):4427×1808×1310(カレラ)/1300(カレラS)
ホイールベース(mm):2350
トレッド(mm):F 1486/R 1529(カレラ) 1511(カレラS)
車重(kg):1395(カレラ)/1420(カレラS)

《河村康彦》

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