【ホンダ レジェンド速報】その1…スーパーセダンへの大変身!
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04年7月末。北海道・旭川郊外、ホンダ鷹栖テストコース。再びレジェンドに会った。今度は、日本仕様のプロトタイプだ。NYで見たモデルとは少し印象が違う。ラグジュアリー度合いが上がった印象だ。それは、フロントグリルの変更(NYではアキュラ専用の顔)、前後バンパーに追加されたクローム装飾、17インチタイヤ(18インチがオプション。NYでは20インチ装着)などに影響されているからだ。独ニュルブルクリンクをモチーフとした鷹栖のハイスピードコースを、新型レジェンドで思う存分に攻めた。開発責任者によると、新型レジェンドの狙いは3点。1)パワーポテンシャル。2)ディスティンクティブ・スタイリング(個性があり目立つスタイリング)。3)スーパー・マニューバビリティ(乗り心地、スタビリティ、コントロール性)。また当然、安全、環境への配慮も大きい。
そして、04年8月25日、ホンダ栃木研究所で開催された「ホンダミーティング2004」。量産型レジェンドに乗った。熟成に熟成を重ねたその走りは、躍動的なカタマリ感が一杯。鷹栖テストコースのプロトタイプより、走りのレベルは確実に上がっていた。ホンダの開発陣が目指した、「どんな走行条件でも、安心して、すばやく、快適に」がドライビングシートの私の全身にフィードバックされてきた。また、既報の通り(ホンダミーティング関連ニュース)、『ライフ』との50km/h,前面50%オフセット衝突テストで、コンパティビリティの高さをこの目に焼きつけた。
ホンダが仮定したレジェンドのオーナー像は「ニュー・エグゼクティブ」。彼らの多忙な毎日の中で、レジェンドは気軽に(無意識に)、ハイレベルなドライビングシーンをクリエイトしてくれる。レジェンドのライバルは、BMW『5シリーズ』、アウディ『A6』、トヨタ『クラウン』、レクサス『GS』(05年8月日本上陸)、ニッサン『フーガ』(セド・グロ改め)。ライバルたちとの走り味の違いは? 300psパワーの実感は? 軽量化ボディの実力は? SH-AWDの実態は? では早速、いろいろな角度から、レジェンドを分析してみることにしよう。(つづく)
《桃田健史》