今回登場の『フォーフォー』、あきらかにスマートとわかるデザインではあるが、それだけで、それ以上のものが、いまいち伝わってこないのである。
街のアイコンと称する『フォーツー』は未来のモビリティを想像させてくれるデザインであった。『ロードスター』も軽快なスポーツ走行を想像させてくれる。スマートとはおそらく「人に想像をかきたてさせること」に価値があるブランドではないかと思う。
フォーフォーを理解するには「for」という言葉から出発しよう。「for移動」が「フォーツー」ならば、「forスポーツ」が「ロードスター」、そして「forコミュニケーション」もしくは「for生活」が「フォーフォー」になると解釈できる。
もともとスマートブランドは時計会社「スウォッチ」とのコラボレーションによって生まれた企画である。時計と同じくそのモノの良さは 伝わる人にだけ伝わればいいのかもしれない。