米子道の4人死傷事故は別のクルマが関連か

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岡山県警は14日、今年7月に岡山県落合町内の米子自動車道で4人が死傷する接触事故を起こしたものの、現場からそのまま逃走していた44歳の男を業務上過失致死傷と道路交通法違反容疑で逮捕した。

男は事故そのものが発生したことは認めているが、相手が悪いというような言葉を繰り返しているという。

岡山県警・高速隊によると、問題の事故は今年7月13日に発生している。同日の午前1時15分ごろ、落合町上河内付近の米子自動車道上り線で、22歳の男性が運転するワゴン車が道路右側のガードレールに接触して横転。同乗していた43歳の女性が死亡。他の3人が軽傷を負ったというもの。

運転していた男性は警察の取り調べに対し、「追越車線を走行している際、隣の車線(走行車線)を走っていた乗用車に接触し、ガードレールまで弾き飛ばされた」と証言。単独で起きた事故ではなく、別の車両が関与している可能性が高くなった。

警察では高速道路の通行記録を分析。事故が発生した時間帯に事故発生地点を含む久世インターチェンジ−落合ジャンクション間を走行していた乗用車約100台をピックアップ。男性が接触したと証言する右後部付近に衝突や接触痕のある車両を探した。

その結果、島根県江津市内に住む44歳の男が所有する乗用車に接触痕のあることを発見。男が接触の起きたことを認識しながら、その場を立ち去っていたことを大筋で認めたため、業務上過失致死傷と道交法違反(救護措置義務)の容疑で逮捕した。

調べに対して男は「相手方のクルマが接近してきて接触したような軽い衝撃を感じた。ただし、その後に相手車がどうなったのかは知らない。こちらは当てられた側であり、自分が悪いとは思えない」などと供述しているようだ。

現場は緩やかなカーブで、警察では「横転したワゴン車が追越車線を比較的高い速度で走っている際、接近してくるガードレールを避けようと本能的に走行車線側にハンドルを切った際に接触たと思われる」としており、ワゴン車の運転手による操作ミスが主原因である見方を崩していない。

しかし、接触された側の運転手も接触を認識しながら走行を継続するなど不透明な点があり、それを解明する目的もあって、今回の逮捕に踏み切ったようだ。

《石田真一》

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