クルマがうらやましかった…友人を逮捕

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今年8月、神奈川県横須賀市内の市道に放置されたクルマの車内で、横浜市内に住む男性の遺体が発見されたという事件で、神奈川県警は14日、すでに死体遺棄容疑で逮捕されている21歳の男を強盗殺人容疑で再逮捕した。

「クルマとカネをもっていることがうらやましく、両方とも自分のものにしたいと思った」などと供述しているという。

神奈川県警・捜査1課によると、問題の事件は8月22日に発生している。同日の午後2時ごろ、横須賀市夏島町付近の市道に、家出人捜索願の出されていた横浜市に在住する21歳男性が所有するクルマが止まっているのを、パトロール中の田浦署員が確認した。

クルマは施錠されていたが、後部座席を青いビニールシートで覆ってあり、周囲に異臭が漂っていることから車内の検分を実施したところ、行方不明になっていた男性を遺体で発見。司法解剖によって、10日ほど前に絞殺されていたことも判明している。

警察では捜査を続けていたが、男性が行方不明になる直前まで一緒にいた21歳の男を8月24日に死体遺棄容疑で逮捕。取り調べを進めてきた。

この男は昨年11月に横須賀市内で別の自動車窃盗事件を起こし、執行猶予付きの有罪判決を受けるなどしていた。以後はアルバイトで生計を立てており、この際に被害者と知りあったとされている。

男は被害者の持っていたクルマを手に入れたいと思い立ち、8月10日の午前1時ごろ、横浜市西区みなとみらい3丁目付近の市道で男性の首をひものようなもので絞めて殺害。遺体を後部座席放置したまま、遺棄する場所を探す目的もあり、約10日に渡ってクルマに乗り続けた。

しかし、折りからの猛暑で遺体の腐敗が急速に進行。ついにはその匂いに耐えられなくなり、路上にクルマを放置して逃げたという。

取り調べの過程で男性殺害を認めたため、警察では強盗殺人容疑での再逮捕に踏み切ったとしている。

《石田真一》

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