奈良県警は15日、「高校生活の思い出」と称し、学校に隣接したバス停の名称看板や時刻表を盗んでいたとして、少年ら2人を窃盗容疑で逮捕した。
警察官の職務質問を振り切ってクルマで逃走しており、警察では無免許運転についても追及する方針だ。
奈良県警・五条署によると、バス停の看板を盗んだとして窃盗容疑で逮捕されたのは、大阪府堺市内に在住する17歳の少年2人。
この2人は今月13日の午前2時ごろ、五條市上野町付近の国道24号線を乗用車で走行中、警察官の職務質問を振り切って猛スピードで逃走したとして、同署が手配していた。ナンバープレートから2人の関与が発覚した。
ところが、その後の調べでこの2人はパトカーの追走を受ける直前の同日午前1時30分ごろ、橋本市境原付近にある南海りんかいバスの「初芝橋本高校前」停留所から、バス停の名称を記した看板と時刻表各2枚(時価3万円相当)を盗んでいたことがわかった。
2人はバス停最寄の高校に通っていたが中退。この高校に通っていた思い出として、毎日利用していたバス停の看板が欲しくなり、盗みに及んだ。
パトカーが2人の乗ったクルマを発見した際、クルマには盗んだ看板類が積まれていた。実は速度超過のためにパトカーからマークされていたのだが、2人は「看板を盗んだことが発覚した」と勘違い。このためにパトカーを振り切って逃走したという。
警察では道路交通法違反(無免許運転、速度超過)でも2人を調べるとしている。