トヨタ自動車は18日、海外生産会社での環境対策への取り組みを一層強化するため、独自基準の「グローバル環境マネジメントシステム」(TOYOTA-EMS)を策定した。
これを普及させるため、同日から5日間の日程で、静岡県内で海外の環境保全担当者に対する研修を始めた。
トヨタはグローバルに環境問題への対応を強化していくため、海外生産会社に対し国際基準の「ISO14001」認証の取得を推進してきた。また、2000年度からは国内外連結子会社を対象にした「連結環境マネジメント」も導入してきた。
今回策定した「TOYOTA-EMS」は、ISO14001をさらに高度化したもので、ISOに基づく環境管理手法に加え、トヨタが長年醸成してきたマニュアルや作業標準書を活用、環境部門のみならず生産現場のスタッフにまで環境保全活動を徹底する。
今回の研修には21カ国31社から40人の環境保全担当者が参加している。トヨタは研修を継続的に行うとともに、環境監査員を現地法人に派遣して「グローバル監査」も実施する計画だ。