【新型BMW M5 海外試乗】その4 滑走路でなければ本領発揮は味わえない!?…河村康彦

自動車 ニューモデル 新型車
【新型BMW M5 海外試乗】その4 滑走路でなければ本領発揮は味わえない!?…河村康彦
【新型BMW M5 海外試乗】その4 滑走路でなければ本領発揮は味わえない!?…河村康彦 全 5 枚 拡大写真

“紳士協定”によって装着されるスピードリミッターのお陰で、カタログ上の最高速度は250km/h。が、「それをはずせば実際には330km/hが可能」(!)と、あのポルシェ『カレラGT』と同一の最高速スペックを誇る新型『M5』のフルのパフォーマンスは、いかにアウトバーンを誇るドイツであってもそう簡単には味わうのは困難——というわけで国際試乗会の場に用意されていたのは軍の滑走路を用いた特設セッション。ここで、フル加速や最高速(ただしリミッター付き…)を存分に味わってもらおうという趣向だ。

それならば、とばかりとアクセルペダルを床まで踏み込んでみると、当然ながらこれが呆れるほどに速い。従来型に対し最大で変速速度を20%速めたという第3世代のSMGは、確かに電光石火の勢いでポンポンとアップシフト。さまざまな周波数の音色を織り交ぜた特有のV10サウンドの高まりとともに、目くるめく勢いで速度が高まって行く。乗り心地は可変ダンパーをコンフォート側にセットしてもソフトとはいいかねるが、それでも「セダンとしては常識的な範囲」という印象。少なくともランエボやインプレッサよりはずっとしなやか感が強いことは間違いない。

M5に速度感応式の可変ギア比ステアリングの“アクティブステア”は採用していないが、ステアリングギア比自体が小さな設定で操作量に対する動きはかなりクイック。それにしても、何ともスーパーな走りのパフォーマンスを備えた究極のスポーツセダンが、この新型M5という印象である。

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  3. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る