【アウディ A3スポーツバック試乗】その3 DSGのダイレクト&スムーズに磨きがかかった

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【アウディ A3スポーツバック試乗】その3 DSGのダイレクト&スムーズに磨きがかかった
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DSGとは、ダイレクト・シフト・ギアボックス。マニュアルギアを2組のクラッチメカと電子制御を駆使し、0.2秒の早業シフトをしてみせる。先日のパリサロンで、最新DSGのカットモデルのデモが展示されていた。私はその前で、しばし立ち尽くしてしまった。なんとも巧妙なカラクリだ。その妙技、実体験した。

100km/h、2500rpmで東名高速を行く。『A3スポーツバック』らしい「オン・ザ・レール・ドライビング」を楽しむ。が、大型トラックがいきなり車線変更して、私の行く手を阻む。と、その瞬間、ステアリング背後のDSG用パドルスイッチを左手で軽く、「カチ、カチ」。トランスミッションからのショックなど感じている暇などなく、一気に3速にシフトダウンしたかと思うと、4000rpmから「ジワジワ」と無限大の加速が始まった。しかし、「エンジンが勝っている」感じはしない。強靭な3.2リッターV6とシャシー&サスのバランス感がいい。いわゆる、「シャーシがエンジンより速い!」。

この感覚は当然、200psの直噴2リッター直4ターボ「2.0TFSI」(05年2月日本上陸予定)でも満喫できる。そしてこの味わいは、ベースモデルの「2.0FSI」にも直結している。同モデルでは、エンジン特性を考慮して、6速ティプロトニックATを採用。150ps・直噴2リッターの特性を最大限に引き出してくれる。“A3スポーツバック”は、エンジンの大きさ、パワー&トルク値、FF/AWDを問わず、アウディらしい「魅惑のドライビング」が楽しめる。

アウディ・ジャパン マーケティング部の青木徹さんは「『A4』と並ぶアウディの大黒柱にしたい。ターゲットは30歳代から40歳代前半。フロントビューのデザインは、若いお客様にも好評です」と語る。A3スポーツバックは、最新アウディの本質であるプレミアムスポーティを体験するエントリーモデルとして、また、本格的な走りが味わえるスポーツモデルとして、双方の要素をバランスよくまとめた魅力的なドイツ車といえよう。

《桃田健史》

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