「フィアット500保護法」成立間近!?

自動車 社会 社会
「フィアット500保護法」成立間近!?
「フィアット500保護法」成立間近!? 全 2 枚 拡大写真

戦後イタリアを代表する大衆車、フィアット『500』(以下チンクェチェント)を国家的に保護する? 27日、イタリア共和国上院の委員会では、思わずそう信じてしまいたくなる法案の審議が始まった。

内容は、新車から25年が経過した排気量1000cc以下のクルマに、
(1)自動車税の免除(現行は新車から30年以上経過したクルマが対象)
(2)車検期間を2年から4年に延長
(3)自動車の通行規制が敷かれている都市中心部への進入を許可する
といった各種恩典を与えようというものだ。

この法案、さすがに表向きはメーカー・車種を特定していない。だが真っ先に恩恵を受けるのは、1957年−77年に約400万台が製造され、歴史的名車とされながらも、現在も日頃の足として使われているフィアット・チンクェチェントであることは明らかだ。

また対象車は排ガス濃度が基準以下であることを条件にしているものの、排ガス未対策車削減と市場活性化のため、96年から何度か実施してきた新車買い替え奨励金政策と矛盾する。

しかし与野党超党派の議員に支持されており、「チンクェチェントは歴史遺産のひとつだ」と公言する熱い(?)議員まで飛び出して、来年からの施行が目指されている。この法案、早くもイタリアでは「チンクェチェント保護法」というニックネームで呼ばれている。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る