【インプレ'04】伏木悦郎 アウディ『A6』 デジタル感覚とアナログ感覚を合わせ持った巧みなアジ

試乗記 国産車
【インプレ'04】伏木悦郎 アウディ『A6』 デジタル感覚とアナログ感覚を合わせ持った巧みなアジ
【インプレ'04】伏木悦郎 アウディ『A6』 デジタル感覚とアナログ感覚を合わせ持った巧みなアジ 全 1 枚 拡大写真

シングルフレームグリルって特別なブランドを意識させると思いますか? 俺は駄目だなあ。かっこいいとも個性的とも思わない。

高めのボンネットフード前端からほぼ水平に伸びるウエストラインに、6ライトグリーンハウスの組合せはどこから見てもアウディなんだけど、サイドに追加されたプレスラインはかえって表情を乏しくしたように見える。

内外装の質感は相変わらずだし、始動に手間取るスマートエントリー&イグニッション/パーキングブレーキのインターフェイスからは21世紀の雰囲気を感じ取ることもできる。

しかし、乗り味は思いのほかワイルドな感覚に溢れる。4.2リッターV8は動き出しから予想を裏切った。吸排気の息づかいは粗く、タイヤからの入力を含むNVHは、まるで既存のプレミアムサルーンのトレンドに逆らうかのよう。スロットルを開け気味にしたときの切れのよいハンドリングは、クワトロ史上最良の仕上がり。シャープな回頭性が印象的だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

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