【インプレ'04】伏木悦郎 日産『ムラーノ』 外見も中身も大陸的なキャラクター

試乗記 国産車
【インプレ'04】伏木悦郎 日産『ムラーノ』 外見も中身も大陸的なキャラクター
【インプレ'04】伏木悦郎 日産『ムラーノ』 外見も中身も大陸的なキャラクター 全 1 枚 拡大写真

FF-Lプラットフォームで仕立てられたSUV。だからというわけではないが、北米に展開されている『アルティマ』や『マキシマ』といった大型FFサルーンに共通する大陸的なスケール感が印象的。

『ムラーノ』はデザインのインパクトでまず惹きつけようという試みのクルマだが、率直にいって存在感ではFMプラットフォーム仕立てのインフィニティ『FX45』/『35』に及ばない。アメリカらしい問答無用の突き抜けた明るさが希薄なのだ。

ドライバーズシートに収まると、カウルまでがやたらと遠い空間デザインに戸惑う。まるでクルーザーのようなそれは、横方向の広がりと合わせて実際の大きさ以上に扱い勝手に影響を与えそう。

走りは基本的にFF-Lの系譜を感じさせる仕上がりだが、3.5リッターV6にCVTという初組合わせは予想以上にスポーティで洗練された乗り味を作り上げていた。スタイルが気に入ったなら日本専用の2.5リッター直4は買い。思いのほか軽快な走りが印象的だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る