ダイハツ工業は、軽自動車で初めて歩行者頭部保護基準の認可を取得したと発表した。
国土交通省は、2005年9月1日から乗用車と貨物車の一部を対象に、歩行者頭部保護基準を新たに導入する。これはボンネットの衝撃緩和性能を規定するもの。
同社では、歩行者との事故を想定し、ダミーなどを使って先行開発を進めてきた。頭部への衝撃を小さくするため、ボンネットの剛性や内側の骨組みを最適化する技術を開発した。難度の高いボンネットのヒンジ部分については、ヒンジ中心から距離を確保、衝撃を緩和する構造にした。
さらに、車体の骨組みの主要部材のカウルの構造を変更することで、軽自動車で初の認可を取得した。今後、この技術の採用を拡大していく方針だ。