北海道警は10日、雑誌から切り抜いた文字を運転免許証の表面に貼り付け、原付免許を普通免許に見せかけて使用していたとして、50歳の男を有印公文書偽造・同行使の容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めている。
北海道警・旭川東署によると、運転免許証に文字の貼り付け加工を行ったとして、有印公文書偽造・同行使の容疑で逮捕されたのは、旭川市内に在住する男。
この男は今年10月8日の深夜、同署が旭川市内で実施していた交通検問で免許証の提示を求められた際、表面に雑誌から切り抜いた「普」と「通」の文字を貼り付けた原付免許を警察官に提示した疑いが持たれている。
男はこの際、乗用車を運転していたが、免許証を現認した警察官が文字の大きさに不審を感じ、職務質問を行ったところ、最終的に加工の事実を認めたため、道路交通法違反(無免許運転)で摘発。
後日、免許の加工についても任意で聴取を行ったが、容疑が固まったとして逮捕に踏み切った。
警察での取り調べに対し、この男は「就職先では普通免許が必須だったが、自分は原付免許しか持っていなかったので、切羽詰って加工した」などと話している。
男は現在の会社には今年6月ごろ就職しており、警察では偽造はこの頃に行われたものとみられている。