茨城県警は12日、今月1日に改正された道路交通法のうち、車両運転中の携帯電話使用違反で摘発された違反者の数が施行後の10日間(1日−11日)で267人に達していたことを明らかにした。
これは茨城県警・交通指導課が明らかにしたもの。車両を運転中に携帯電話を使用したとして、改正道交法施行後の10日間で茨城県内において摘発された違反者の数は267人に達した。
摘発を行った時間が昼間を中心とした時間帯だったこともあり、業務で電話を使う人が圧倒的に多く、使用の内容も「通話目的」がほとんど。
多くは「運転中に着信したので、以前からの習慣でつい受けてしまった」という人たち。自発信した違反者もいたが、こうした人の中には摘発を恐れてシートの下に電話機を投げ込んで隠そうとした者もいたという。
摘発者が最も多かったのは日立署管内で17人。次いで鹿嶋署管内の16人、那珂署管内の14人と続く。摘発者ゼロの警察署も2署(太田、大子)あったが、山間部で電話が圏外となる場所が多く、警察では「着発信ができにくい状況では携帯電話を使わず、したがって違反摘発も無かったのではないか」とみている。
今後はメール目的の使用が増える夜間の取り締まりを強化する方針だが、現認方法が難しくなることから、警察では適切な手段を現在も検討しているようだ。