大量飲酒でひき逃げ、覚せい剤も検出

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今年9月、山梨県石和町(現在は笛吹市)で、中国からの観光客2人をひき逃げした上、対向車と接触して合計3人を死傷させ、業務上過失致死傷と道路交通法違反(酒気帯び、ひき逃げ)の罪に問われた28歳の男に対する初公判が16日、甲府地裁で開かれた。

被告は起訴事実を全面的に認めている。

問題の事故は9月20日に発生している。同日の午前0時40分ごろ、石和町川中島付近の町道(現表記は笛吹市川中島付近の市道)で、宿泊していたホテルに戻るために中国から観光に訪れた男性2人が道路左側を歩いていたところ、後方から走ってきた軽自動車が2人に激突。その直後に対向車線側に逸脱し、ここにいた軽トラックとも正面衝突した。

この事故によってクルマにはねられた中国人のうち1人が死亡、1人が重傷。軽トラックの運転手も軽傷を負ったが、クルマを運転していた男は現場から徒歩で逃走した。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始したが、翌朝になって28歳の男が地元警察に出頭。このときにも酒気帯び相当量の基準を超えるアルコールが検出されたことから、業務上過失致死傷と道交法違反(酒気帯び、ひき逃げ)の容疑で逮捕されている。

また、後の検査で尿から覚せい剤反応が検出され、覚せい剤取締法違反(使用)の容疑でも再逮捕されたが、事故との関連は明らかにされていない。

16日に甲府地裁で行われた初公判で、被告の男は起訴事実について「間違いありません」と全面的に認めている。

検察側は冒頭陳述で、被告の男は事故当日、友人が経営する飲食店の開店祝いで大量のアルコールを飲んだことや、飲酒運転の発覚を恐れて現場から逃走したことなどを指摘した。

《石田真一》

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