16日、岩手県大槌町内の県道で、交通違反のクルマを追跡していた岩手県警・釜石署のパトカーが運転を誤って対向車線側の歩道に乗り上げ、バス停にいた81歳の男性に接触する事故を起こした。
男性は腰などを打つ軽傷を負っている。
岩手県警・釜石署によると、事故が起きたのは16日の午後2時35分ごろ。これより約5分前の午後2時30分ごろ、大槌町本町付近の県道沿いにある同署・大槌交番前でシートベルト検問を実施していたところ、シートベルトを装着していないとして警察官に停止を求められた乗用車がこれを無視して逃走した。
逃走車に備えて待機していた同署・交通課のパトカーがすぐさま追跡を開始。赤色灯のみを使用した状態で数百メートル走行したが、運転を誤って道路右側に逸脱し、そのまま歩道にも乗り上げ、バス停にいた81歳の男性に接触した。
さらにはその勢いを持続したままバス停に隣接する喫茶店の店舗にも突っ込んだ。
この事故でパトカーと接触した男性が転倒し、腰や頭などを打撲する全治約1週間の軽傷を負ったが、喫茶店の客や従業員にケガはなく、パトカーを運転していた31歳の巡査も無事だった。
現場は片側1車線の直線道路で、歩道にもガードレールなどは設置されていない。警察では事故を起こした巡査から業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。これに対しては巡査は「ハンドル操作を誤ってしまった」と供述しているという。