マグナインターナショナル、日本で本格的な事業展開

自動車 ビジネス 企業動向

国際的な部品メーカーのマグナインターナショナル(本社カナダ)は18日、日本の自動車市場へ本格的に進出するための体制強化を発表した。日本での売り上げを2−3年で倍増することをめざす。

マグナインターナショナルは、2003年度の売り上げが世界6位。「ティア1」、つまり完成車組み立てメーカーに直接供給する部品のほとんどすべてを手がける。名前の知られたところでは、四輪駆動のスペシャリストで車両組み立てもてがけるシュタイア(オーストリア)がマグナグループだ。

マグナインターナショナルは日本事業の強化のため、シニアアドバイザーに蛇川忠暉(日野自動車会長兼任)、マグナジャパン代表に三原聖一(元日産など)を任命した。ちなみに元トヨタ自動車の蛇川氏は、元GMで現マグナインターナショナル社長のマーク・ホーガンとは、トヨタGM提携でそれぞれの窓口として協力した仲だそうだ。

マグナインターナショナルの売り上げに占める日本メーカーの割合は6%。この数字を2−3年で倍にしたいという。すでに日本の全メーカーと部品供給やエンジニアリング協力の関係があるが、その99%が海外拠点との取引だという。マグナインターナショナルではアジアでの成長をもくろむ。

三原代表は、「現時点で既存メーカーとのM&Aは考えていない。まずは既存メーカーとの提携や共同開発・生産で、日本市場におけるマグナインターナショナルの存在感を訴求したい」と語る。

東京・帝国ホテルでの記者会見にはホーガン社長も出席し、意気込みを見せた。

《高木啓》

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