20日、大分県大分市内の大分自動車道下り線で、58歳の男が運転する乗用車が約8kmに渡って逆走するというトラブルが起きた。交通量が少なく、幸いにも衝突事故などは発生しなかったが、警察では男を道路交通法違反の現行犯で摘発している。
大分県警・高速隊によると、このトラブルが発生したのは20日の午後4時45分ごろだという。大分市内の大分自動車道下り線を走行していた複数のドライバーから「本線を逆走しているクルマがいる」との通報が警察に寄せられた。
同隊がパトカーを下り線に急行させて捜索させたところ、大分インターチェンジ(IC)近くを50km/h程度の速度で走行している逆走車を発見。ただちに停止させた。交通量が少なく、発見されるまでの間に接触や衝突などの事故は発生しなかった。
運転していた58歳の男は警察の事情聴取に対し、「大分米良ICから上り線に向かおうとしていたが、誤って下り線方向(東九州道)に入ってしまった」と供述した。
男は自分が走行していた区間を対面通行と誤認しており、「Uターンすれば大丈夫だろう」と考えて、本線上でUターンして上り方向に走行を始めた。
ところが途中で高速度で走行しているクルマ(順走車)と何度もすれ違ったことで「自分は逆走している」と認識したものの、「途中で停止したら衝突される危険がある」と判断。そのまま次のインターチェンジまでゆっくりとした速度で走り抜けようとしたという。
警察では男に対して厳重注意を行うとともに、道交法違反(通行区分違反)で摘発し、反則金の支払いを命じている。