父親を搬送するために来た救急車を乗っ取る

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22日、出動した八尾市消防本部の救急車が泥酔した男に車体の一部を破壊され、さらには乗り逃げされるという事件が起きた。警察では37歳の男を窃盗と器物損壊の現行犯で逮捕している。

大阪府警・八尾署によると、事件が起きたのは22日の午前2時30分ごろだという。これに先立つ午前2時20分ごろ、八尾市東山本新町付近に住む64歳の男性宅から八尾市消防本部に対し、この男性の妻から「夫が酒を飲んでいる最中に体調を悪くして動けなくなった」という内容の119番通報が寄せられた。

消防本部は通報先の家に救急車1台を急行させ、この男性の救護を開始した。ところが男性を救急車の車内に収容した直後、この家に住む37歳の男が玄関から飛び出してきて、車外にいた救急隊員に向かって「お前、俺の親父をどこに連れて行くんやあ」などと因縁をつけた。

男は明らかな泥酔状態。危険を感じた救急隊員がその場を離れて逃げ出すと、男はその様子にさらに腹を立てて救急車のサイドミラーやワイパーなど車体の一部を破壊。さらには救急車の車内から収容された男性を降ろし、自分は運転席に乗り込むとそのまま走り去った。

消防から連絡を受けた警察では、窃盗および器物損壊事件として捜査を開始したが、盗難から30分ほど経った午前3時ごろ、男が自宅に徒歩で戻ってきた。

このときも足元がふらつき、一人では立っていられないような状態だったが、救急車を盗んだことは大筋で認めたため、窃盗と器物損壊の現行犯で逮捕している。

救急車は現場から100mほど離れた場所に放置されているのが発見され、消防本部に引き渡されている。

警察では「酒に酔っていたとはいえ、行為は非常に悪質」として、翌日から男を厳しく取り調べる方針だ。

《石田真一》

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