元警察官が泥酔で衝突事故、逃走

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三重県警は22日、泥酔状態でクルマを運転して3台と衝突する事故を起こし、逃走する際にも自損事故を起こした62歳の男を道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。男は元警察官で、定年退職後は鈴鹿市の臨時職員として勤務していた。

三重県警・津署によると、事故が起きたのは22日の午後8時25分ごろ。河芸町東千里の町道で、付近で発生した交通事故の処理を行っていた同署員が「ドーン」という衝突音がしたことに気づき、走って現場に向かったところ、ガードレールに衝突している乗用車を発見した。

署員は運転席にいた62歳の男に「大丈夫か?」と声を掛けたが、男はクルマから這うように出てきて路上に横たわった。車内が酒臭いことや、男の様子から署員は泥酔状態と判断。道交法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。

男が運転していたクルマはガードレールに衝突したが、衝突した部位以外も損傷していることに気づいた署員が照会した結果、意外な事実が明らかになる。

実はこのクルマ、現場から約800m離れた国道23号線で逆走事故を起こし、クルマ1台と正面衝突し、回避中にさらに2台と接触する事故を起こしていた。ガードレールに衝突する事故が起きたのはその直後で、逃走中に起こした事故の可能性が高くなった。

また、運転していたのは2年前まで鈴鹿署・刑事課に所属していた元警察官の男で、定年退職後は元刑事というキャリアが評価され、鈴鹿市の臨時職員として少年補導の仕事をしていたこともわかった。

男は取り調べで「津市内で酒を飲み、鈴鹿市内の自宅に帰る途中だった」と供述。呼気からは0.4ミリグラムのアルコールを検出している。

《石田真一》

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