当たり屋は効率が悪い…知人を恐喝

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大阪府警は24日、インターネット上で「100(万円)も夢じゃない」などの書き込みを行い、クルマなどに故意に接触して現金を騙し取る“当たり屋”仲間を募集し、これに応じた少年の知人からも現金を脅し取ったとして、神戸市内に住む24歳の男を筆頭とする当たり屋グループ3人と、大阪市内に住む18歳の少年1人を強盗致傷容疑で逮捕した。

大阪府警・布施署によると、強盗致傷容疑で逮捕されたのは、神戸市内に在住する24歳の男を筆頭とした当たり屋グループの3人と、この男らがインターネット上の掲示板に書き込んだ求人広告を見て応募してきた大阪市内に在住する18歳の少年。

この3人は今年7月、インターネット上の掲示板に「すぐに稼げます。月に50や100も夢じゃない」などというメッセージを書き込み、これに応じた少年とともに、クルマへ故意に接触し、治療費や慰謝料を求めるという当たり屋を行ってきた。

しかし、成功率が低く、実際にカネを手にするまでには時間を要することから、もっと手早く儲けるために、少年の知人から現金を奪い取ることを思いついた。

3人は今年10月26日、少年の知人である20歳の男性が運転するクルマへ故意に自転車を接触させた上で、「当たってきたのはそっちだろう」などと因縁をつけた。その上で仲裁に入った(入るふりをした)少年を殴った上で2人を拉致監禁し、消費者金融から現金を引き出して手渡すように指示。男性は4社を回って集めた現金約110万円を男たちに手渡した。

この間、少年は自分も一味のメンバーであることを伏せたまま、知人に対して「カネを渡さないと殺されるかもしれない」などと、不安を助長させるような言動を繰り返して行い、現金の引き出しをさせていたとみられている。

逮捕された4人は大筋で容疑を認めており、当たり屋メンバーのリーダーの男は「今年4月から100件あまりの犯行を繰り返していたが、効率があまりにも悪く、成功率も1割程度だったため、より簡単に現金を奪える方法を選んだ」などと供述しているという。

《石田真一》

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