警官が発砲…緊迫状況ではなかった?

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27日、大阪府大阪市淀川区内で、詐欺容疑で手配されていたクルマの運転者に対して職務質問しようとした警官がはねられそうになり、このクルマに向かって拳銃2発を発砲する事件が起きた。

1発は運転していた31歳の男に命中し、重傷となっている。

大阪府警・第2方面機動警ら隊によると、事件が起きたのは27日の午後1時ごろ。同隊に所属する「大阪スカイブルー隊」のバイクが大阪市淀川区木川西2丁目付近の市道をパトロールしていたところ、今月24日に大阪市淀川区内のガソリンスタンドで給油代金を支払わずに逃走したとして、詐欺容疑で手配されていたワゴン車が走っているのを発見した。

2人の警察官は2台のバイクでそのまま追跡。発見現場から約500m進行した大阪市淀川区十三東5丁目付近で信号待ちのためにクルマが停車した際、前後に分かれてバイクを止め、職務質問を行うために容疑車両に近づいた。

この際、クルマを運転していた男は逃走のためにバックさせようとしたが、後方へ位置していた38歳の巡査部長と接触しそうになった。

巡査部長は危険を感じたため、右後方から運転席側の窓ガラスに向かって拳銃1発を発砲した。クルマは路肩に乗り上げた後、今度はエンジンを吹かしながら前進しようとしたため、さらにもう1発をフロントガラスに向けて発砲した。

このうち1発が運転していた31歳の男の脇腹に命中。警察は男を公務執行妨害と殺人未遂の現行犯で逮捕し、そのまま病院に収容した。男は脇腹の銃創で全治1カ月あまりの重傷を負っている。

同隊では「警察官は危険を感じており、発砲は正当な職務行為だったと考える」とコメントしているが、「そんなに緊迫した状況ではなく、警官がいきなり発砲した」と証言する目撃者もおり、警察では現場にいた2人の警官からも当時の状況について詳しく事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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