警察署に侵入し、押収車両に消火器噴霧

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兵庫県警は3日、21歳の男を筆頭とするグループ6人を窃盗容疑で逮捕した。このうち一部は警察署内の駐車場に侵入し、証拠品として押収されていたクルマの車内に消火器を噴霧するなどして証拠隠滅を図ったという容疑も持たれている。

兵庫県警・捜査3課、同・篠山署によると、窃盗容疑で逮捕されたのは篠山市内に在住する21歳の男と、大阪市内に住む18-20歳の男(犯行当時はいずれも少年)5人の合わせて6人。

この6人は今年2月から7月までの間、兵庫や大阪などで車上荒らしや家屋・事務所への侵入を繰り返し、判明しているだけで71件、総額4200万円の被害を出していた。

男たちは事務所への侵入を行った際にはクルマの合鍵を盗み出し、奪ったクルマを犯行現場への移動に使用していた。

使用したクルマは車内の指紋などを消した上で放置していたが、その処置を怠ったクルマを篠山署が証拠品として押収したことを知り、証拠隠滅を図るためにクルマを盗み出すか、破壊することを決意。リーダーの男の指示で5人が今年3月18日未明、同署周辺にトラックで乗りつけた。

しかし、警備が厳しいためにトラックによる突入を断念。一部が署内の駐車場に侵入し、押収されたクルマの車内に消火器を噴霧するなどして、指紋の検出を困難にしてから逃走した。

男たちは容疑への関与を大筋で認めている。逮捕されたメンバーのうち、19歳の少年はペットショップに侵入した際に盗み出したチワワ5頭を飼っており、「愛着があるし、かわいそうなので犬は押収しないでほしい」などと供述しているという。

《石田真一》

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