カネの成る木!? 路肩の鉄製ふたを盗む

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群馬県警は3日、道路沿いの側溝に被せる「グレーチング」と呼ばれる網目状の鉄製ふたを盗み出した男を逮捕した。群馬県内では今年夏ごろからグレーチングが盗まれる被害が相次いでおり、警察では余罪も追及する。

群馬県警・安中署、同・富岡署によると、窃盗容疑で逮捕されたのは安中市内に在住する46歳の男。

この男は今月1日の午後9時ごろ、倉渕村内の村道で道路沿いの側溝に被せ、脱輪を防止と排水の確保を両立させる「グレーチング」と呼ばれる網目状の鉄製ふた13枚を盗んだ疑いが持たれている。

群馬県内では今年夏ごろから、高崎市や富岡市、安中市などでグレーチングが大量に盗まれる被害が起きていた。判明しているだけでも100枚以上が盗まれており、価格も1枚あたり数万円することから、群馬県や各市町村が警察に被害届を出していた。

同時期から鉄鋼の需要が伸びてきて、廃材の価格が一時的に高騰したため、警察では犯人が転売目的でグレーチングを盗んでいるものと判断。これらを扱う業者か、これらにアプローチしやすい立場にいる者が関係しているのではないかとして調べを進めてきた。

被害が続出した地域で不審車両の目撃情報を集めたところ、安中市内に住む建築業の男が使用しているトラックが目撃されていることを突き止め、任意で事情を聞いた結果、容疑を大筋で認めたために逮捕している。

男はグレーチングを盗んで転売したことは認めているが、枚数については「正確には記憶していない」と話しているという。

警察では男を厳しく追及し、いつ頃から盗難を開始したのか調べるとともに、買い取りを行った業者からも事情を聞く方針だ。

グレーチングは路肩での脱輪を防止するもので、警察では「直接的な事故の報告は入っていないが、そこにあるべきものが無いことで脱輪事故が起きていた可能性も高かった」とコメント。予想もしていなかった被害の発生に頭を抱えている。

《石田真一》

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