犯行時間は1分…追突事故を起こして現金強奪

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9日、埼玉県川口市内で追突事故を故意に起こし、後続の現金輸送車を足止めした上で襲撃して現金を奪い取る事件が起きた。被害総額は約1億4000万円とみられており、警察では強盗事件として捜査を開始している。

埼玉県警・川口署によると、事件が起きたのは9日の午前11時30分ごろ。川口市朝日6丁目付近の市道で、近くにある信用金庫の駐車場から出発した58歳の男性が運転する乗用車の直前に、このクルマを強引に追い越した別のクルマが割り込んで急ブレーキを掛けた。

男性のクルマはブレーキが間に合わずに追突したが、追突された側のクルマから飛び出てきた2人の男が直後に駆け寄り、ハンマーのようなものでガラスを破壊し、車内に催涙スプレーを噴射した。

この際、このうちの1人が後部座席に座っていた別の男性が抱えていた現金約1億4000万円が入っていたバッグを奪い取り、後方から走ってきた別のクルマに乗って逃走した。男性らが信用金庫の駐車場を出てから追突に遭い、現金を奪われるまでの時間は1分程度だったとみられている。

警察では強盗事件として捜査を開始。逃走に使われたクルマは現場から約500m離れた場所で発見されているが、現金や犯人の痕跡を示すようなものは残されておらず、クルマ自体も11月下旬に富士見市内で盗まれたものであることが後に判明している。

襲撃された男性はパチンコの景品交換業を営んでおり、平日は毎日同じような時間に現金を信用金庫から引き出していたという。

このため、こうした事情に詳しい者が犯行に関与した可能性も高く、警察では不審なクルマを目撃しなかったなど、付近での聞き込みを続けるとともに、業者の関係者からも事情を聞いている。

《石田真一》

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