徳島県警は10日、無免許運転や速度超過を行ったとして11月下旬に道路交通法違反容疑で逮捕していた57歳の男が、全国各地で300件以上の自動販売機荒らしを行っていた可能性があることを明らかにした。
男は容疑を認めているという。警察では同日、この男を窃盗と同未遂容疑で再逮捕している。
徳島県警・捜査一課によると、10日に窃盗と同未遂容疑で逮捕されたのは、住所不定となる57歳の男。
この男は今年5月9日の未明、貞光町太田付近の国道192号線を96km/h(制限60km/h)で走行していたところをオービス(速度違反自動取締機)が撮影。
ナンバーを照会した結果、該当車両はレンタカー会社が所有するものだったため、この会社から任意提供を受けた貸出記録を基に、運転していた57歳の男に対して道路交通穂運違反容疑での聴取を行うため警察へ出頭するように呼び出し状を送付した。
しかし、男は再三の呼び出しにも関わらず、これを無視したために警察では免許照会用データベースに違反事実を載せて全国に手配。男は11月29日に鹿児島県内で発見され、違反累積による無免許運転で現行犯逮捕された。
その後、男の身柄は徳島に移送され、警察では5月に行った道交法違反(速度超過)容疑で再逮捕したが、この事情聴取を行っている過程で、男が「全国各地で自動販売機荒らしを行っていた。徳島県内でも犯行を行っていることから、警察に手配されている理由はそれかと思っていた」と自供した。
男は「覚えている範囲で…」と前置きしながらも、徳島県内で行った数件の犯行を供述。このうち今年1月12日に西祖谷山村内で発生した自動販売機荒らし事件について、男の供述と合致する点が多いことがわかった。
このため、警察では男を窃盗と窃盗未遂容疑でも再逮捕。供述に該当するような事件が発生していたのかについても、全国の警察本部に対して照会を進めるとしている。