日産自動車は、PDA(携帯情報端末)を使った車両検索システムを日本ヒューレット・パッカード(日本HP)と構築し、同サービスの提供を、日産の大型新業態店舗カレスト座間の中古車コーナーで20日から開始する。
カレスト座間の中古車コーナーは1000台の中古車を展示している。今回、このサービスを導入で、これまで中古車コーナーの事務所でしか行うことができなかった「車両の検索」「展示場所の検索」「車両情報の取得」などの作業を、展示場内を自由に移動しながら行える。顧客がより効率的に車両探しを行うことができる。
店舗側としても顧客情報を事前に入力することで、PDA上に残された検索履歴などとあわせて分析し、ニーズにあった商品展示に活用することが可能。
PDAだけの機能として、車両に取り付けたIDタグから直接車両データをダウンロードして確認できるほか、簡単に試乗手続きを行うことができる試乗予約機能、気に入った車両を比較検討できるキープリスト機能など、販売活動のサポートが可能だ。
今後、隣接のカー用品コーナーとシステムをつなぎ、選んだ車両に適したカー用品を同時に検討することや、顧客が検討した車両を後日ウェブ上で確認できるようにするなど、利便性向上を図っていく。
まず、カレスト座間に実験的に導入し、顧客の反応を見て、今後カレスト幕張、カレスト村山(2005年夏オープン予定)などへの展開を検討していく。