ロシアの4X4SUV、ラダ『ニバ』がメキシコに上陸。アメリカのすぐ南での販売ネットワークに手を広げている。
しかしニバは70年代にフィアットとの提携で開発されたクルマ。1976年にソビエトでの販売が始まって以来、技術的にも外見的にも大きな手が加えられていないという「レトロ」なクルマである。
それがビッグ3の部品工場などが大挙進出しているメキシコで販売、という戦略に首を傾げる向きもある。
エンジンは1.9ターボディーゼルと1.7ガソリンエンジンの2種類だが、パワーはそれぞれ75hp、80hpと現代の車としては非力。しかも価格はパワステなしのベースが1万2000ドル、と決して安くはない。
一体このクルマがメキシコで本当にヒットする、と考えているのか、ロシアの意図はどこにあるのか、アメリカの業界関係者さえも疑問を呈しているのだが……。