【スバル R1 発表】800台でも黒字のワケ

自動車 ニューモデル 新型車
【スバル R1 発表】800台でも黒字のワケ
【スバル R1 発表】800台でも黒字のワケ 全 6 枚 拡大写真

月販目標800台と、まさにプレミアムばりの販売戦略を取るスバル『R1』(12月24日発表、1月4日発売)。車両本体価格120万円台と、決して高いとは言えない価格で勝負をかけるが、これほどの少量生産で採算は取れるのだろうか。

【画像全6枚】

「年間生産台数1万台は少なく感じられるかもしれませんが、これで充分利益は出せます」とスバル関係者は明かす。

R1は『R2』をベースとしているが、ボディパネル、ホイールベースが異なるほか、ステアリングメンバー、ストラットタワー強化など、多くの変更を受けており、ベースモデルとは構造もかなり異なる。

が、R1はピラーの配置をR2の基本骨格に合わせるなど、さまざまな工夫を施し、R2と同一のラインでフレキシブル生産することを可能とした。R1の生産計画は年間1万台だが、人気が出て受注が大量に出ても、すぐに増産に対応することができるという。

スバルは世界の自動車業界のなかでも生産台数は決して多いほうではない。R1は小規模メーカーの生き残りのカギと言われる、柔軟な多品種少量生産のパイロットモデルでもあるのだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  5. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る