【デトロイトモーターショー05】サターンの変身に期待

自動車 ニューモデル モーターショー
【デトロイトモーターショー05】サターンの変身に期待
【デトロイトモーターショー05】サターンの変身に期待 全 6 枚 拡大写真

アメリカで発売されている全ブランド中でもっとも女性の支持が高く、顧客サービスに定評のあるサターンだが、販売はこのところ低調。そのサターンのイメージを一新するべく、今年は新しいモデルの投入が予定されている。

GMによると、今後3年間でモデル数を倍にする、という。デトロイトオートショー(デトロイトモーターショー、9日開幕予定)に登場するのは、そのうちの2モデル。

まず、小型の2シーターロードスター、『スカイ』。GMがブランド間に共通の基本骨格アーキテクチャーとして開発した「Kappa」(カッパ)を基本にしている。つまり、スカイとポンティアック『ソルスティス』は同じシャーシからなる兄弟車だ。

ただしソルスティスが販売予定価格2万ドルを切る戦略車であるのに対し、スカイはそれより5000ドルほど高い、より洗練されたパワフルなモテデルになるという。

スカイのエンジンは「エコテック」2.4リットル直4で、出力170HP。目玉はサスペンションで、4輪インデペンデント。

スポーツカー投入により、女性から若い世代へとファン層をシフトさせようというサターンの試み、どういう結果となるだろう。

もう1台、デトロイトに登場する『オーラ』セダンは、GMのリュッセルスハイム・デザインスタジオ(ドイツ)で作られた、ヨーロッパを強く意識したクルマ。インテリアなどにも力を入れ、ブランドの底上げを狙う1台だ。オペルの持つ技術や知識、センスなどが惜しみなく投入されている、という。

特にデトロイトで発表されるショーカーは、クロスハッチレザーを使ったインテリアで、「リビングルームに座っているような乗り心地」を提供する、というのがうたい文句。

このほか、現在スバルが協力するクロスオーバー・ユティリティも開発がすすめられているし、オペル車をベースとした別のセダン導入の予定もある。

昨04年、売り上げが対前年比25%近く減少したサターンだが、ユーザーフレンドリーなメーカーとしてGMに貢献した歴史は大きい。今回のラインナップ拡大によりサターンは復活するのか、それともオールズモビルのように消えていくのか。運命の選択は、今年の販売にかかっている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る