【日産ラフェスタ×創ったひと】その2 3つの新開発には力入れています…商品企画本部 横山泰造CPS

自動車 ニューモデル 新型車
【日産ラフェスタ×創ったひと】その2 3つの新開発には力入れています…商品企画本部 横山泰造CPS
【日産ラフェスタ×創ったひと】その2 3つの新開発には力入れています…商品企画本部 横山泰造CPS 全 5 枚 拡大写真

「クルマを開発する際には、決められたコストを、どう配分するかが最大の問題となるのですが、ラフェスタに関しては走行性能に関わる部分に、より多くのコストを割り振ることにしました」と語るのは、『ラフェスタ』の開発責任者である、日産自動車商品企画本部、チーフ・プロダクト・スペシャリストの横山泰造さん。

『ラフェスタ』といえば、パノラミックルーフや、取り回しのよさなどにスポットが当たることが多い。だが、実際には走行性能に関わる部分に対して、多くのコストが割り振られているようだ。

横山さんは「主力グレードの価格は、170万円台と決めて、動かしたくはありませんでした。その中での予算の割り振りでは、新開発のエンジンとCVTに、だいぶお金をかけてしまいました」と語る。

ラフェスタには新開発のMR20DE型2リッター直4DOHCエンジンと、こちらも新開発となるエクストロニックCVTが採用れている。このパワートレーンを搭載した、『ラフェスタ』の走りは、市街地での機動力が光る。

発進時にはアクセルをわずかに踏み込むだけで、1400kgを超える、決して軽くはないボディを、軽々と押し出してくれる。そして走行中に加速を必要とする場合でも、アクセルに乗せた足に軽く力を入れた程度で、スルスルっと速度を乗せていってくれる。市街地から高速の合流まで、少ないアクセル開度でまかなうことができるので、実燃費も期待できそうだ。

ただ、全開加速をするような場面では3500rpm以上になると、ややエンジンノイズが大きくなってしまうのが惜しいところ。とはいえ、、これだけのトルクがあれば、よほどの急加速が必要でない限り、ほとんど3000rpm以下で走ることができてしまうだろう。

横山さんは「今回ラフェスタに搭載したエンジンとCVTは、ともに新開発ということもあり、同時期に開発が進みました。そのため、エンジンはこのCVTと組み合わせることを想定し設計されているので、結果的にベストなマッチングが図れたと思います」と語る。

ミニバンというと、とかくパワートレーンよりも、シートアレンジやユーティリティにコストを割くクルマが多いが、その中であえて妥協することなく、新開発のエンジンとCVTを採用したラフェスタの走りには、じゅうぶんにその効果が現れているだろう。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  2. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る