大阪府警は28日、関西の私鉄が導入している後払い(ポストペイ)方式ICカード乗車券『PiTaPa(ピタパ)』のユーザー向けに提供している情報提供システム「PiTaPaグーパス」を使い、同日から犯罪情報を送信するサービスを開始した。
当面は月2回程度の情報送信を行う。
これは大阪府警・街頭犯罪対策室が、コンテンツホルダーである「PiTaPaグーパス」と共同で実施するもの。
PiTaPa(ピタパ)は関西の私鉄3社(阪急、京阪、能勢電鉄)が先行導入し、将来的には関西圏への普及を目指す後払い方式ICカード乗車券。運賃は後日銀行口座から引き落とされる仕組みだ。
カードを利用すると、その記録が自動改札機を通してサーバーに送られるが、この際に会員の持つ携帯電話にPiTaPaグーパスから沿線情報や買い物情報などが1日2回、電子メールで送信されるようになっている。
このシステムに大阪府警は着目。沿線で発生した街頭犯罪のデータを提供し、メールに織り込むことで会員に対して注意喚起を行うとともに、目撃情報の提供なども呼びかける。
当面は月2回程度の情報更新となるが、将来的には更新頻度を増し、速報を送りたいという考えもあるようだ。