3日、北海道江別市内の国道12号線で、乗用車が中央分離帯を乗り越えて対向車線側に進入したことを発端に、車両5台が関係する多重衝突に発展する事故が起きた。この事故で6人が死傷している。
北海道警・江別署によると、事故が起きたのは3日の午後7時ごろ。江別市東光町付近の国道12号線で、35歳の男性が運転する乗用車が中央分離帯を乗り越えて対向車線側に進入。対向車線を走行していた乗用車4台と次々に衝突した。
この事故で逸脱した乗用車の助手席に同乗していた43歳の女性が胸部打撲が原因で死亡。運転していた男性も頭部を強打して意識不明の重体となっている。また、順走していて事故に巻き込まれた4台の運転者4人も軽傷を負い、近くの病院に収容されて手当てを受けた。
現場は片側2車線で、緩やかなカーブとなっている。逸脱したクルマは左カーブを曲がれずにそのまま直進。中央分離帯には除雪によって雪山が形成されていたが、低音で凍結しており、クルマをこれを駆け上がる状態で対向車線側に飛び出してしまったらしい。
クルマはその後、対向車線側の路肩にも形成されていた雪山に前部から突っ込み、身動きが取れなくなったところ、他のクルマが避けきれずに突っ込んできたとみられている。