【チャイルドシートアセスメント】壁にぶつけるのではなく、クルマにぶつける

エコカー 燃費
【チャイルドシートアセスメント】壁にぶつけるのではなく、クルマにぶつける
【チャイルドシートアセスメント】壁にぶつけるのではなく、クルマにぶつける 全 5 枚 拡大写真
チャイルドシートアセスメントの衝突テストは、トヨタ『エスティマ』のホワイトボディにシートとチャイルドシートを装着した状態で行われる。

ホワイトボディのため実車とは重量が異なるが、バランスを実車に近づけるために車体後部に重さ400kgのバラストを積載。衝突時の挙動を実車に近づけている。

エスティマが実験車両にチョイスされたのは、チャイルドシートアセスメントが開始された2001年度の時点で最も販売量が多かったミニバンであり、そしてチャイルドシートメーカーからの取付推奨車種だったから。

今では古くなったことは否めず、来年以降は別の車種に切り替えることも検討されているようだ。

衝突速度は自動車アセスメントの前面フルラップ衝突と同じ55km/h。ただし、自動車アセスメントの衝突実験と異なるのは「クルマそのものを走行させて衝突させる」のではなく、「空気圧で発射されるハンマーを車体前部にぶつけ、前面衝突と同じ状態をつくる」ということ。

ハンマーが衝突した次の瞬間、ホワイトボディが載った台車は10mほど弾き飛ばされる。

55km/hでの衝突エネルギーはかなり大きく、チャイルドシートだけではなく、クルマのシート自体が変形するほど。このためシート本体とシートレール、ベルト類は衝突1回ごとに新品に交換する。

これらを新品と交換することによって、衝突前と同等のコンディションを数十分で再現。次のテストに控える。報道公開日となった17日だけでも衝突テストは3回行われている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  4. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  5. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る