日産、自社製燃料電池スタックを開発

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日産、自社製燃料電池スタックを開発
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日産自動車は、最新のFCV(燃料電池車)搭載技術を発表した。今回発表したのは同社初の自社開発燃料電池スタックと、新たに開発した高圧水素容器。同技術により、加速性能や航続距離といった燃料電池自動車として求められる性能が向上するとしている。

燃料電池車用スタックの実用性向上を目的に、同社として初となる自社製の燃料電池スタックを開発した。このユニットは同社が採用する燃料電池スタックとして第3世代に当たるもの。

特徴は小型・高出力なこと。新開発の薄型セパレータの採用で、セルピッチを狭くすることが可能となった。さらに、スタックケース内部の配管部品の統合化、周辺の制御装置等のケース内蔵化などを行い、大幅な小型・高性能化を達成した。

この結果、従来に対し小型化しながら出力を増加させることに成功した。同一出力のスタックなら従来比約6割の容積に小型化することに相当する。電極材料の改良で、従来比で2倍以上の寿命を達成することが可能となった。

また、70MPa高圧水素容器も開発した。この高圧水素容器は、従来の35MPa高圧水素容器に比べ、同じスペースで、水素貯蔵量を約30%増加させることで、車両の航続距離を大幅に伸ばすことが可能となった。

高圧水素容器の材質は、アルミ製ライナー層の外側に、高強度・高弾性カーボンファイバーを幾重にも巻きつけたもので、糸状のカーボンファイバーの巻き方(ワインディングパターン)を最適設計することで、70MPaの圧力に耐える強度を実現することができたとしている。

同社では今後、車両評価を開始し、トータル性能と信頼性の向上を図る予定。

《レスポンス編集部》

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