乗用車が東北道を16km逆走、被害者も逮捕

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22日、埼玉県白岡町内の東北自動車道上り線で、乗用車が約16kmに渡って逆走を続け、トラックと正面衝突する事故が起きた。逆走側のクルマを運転していた男性は全身を強く打って死亡している。

被害を受けたトラックを運転していた男については、事故に遭ったことで無免許運転の容疑が発覚。道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕されている。

埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは22日の午後11時55分ごろ。これに先立つ同日の午後11時40分ごろ、さいたま市緑区大門付近の東北自動車道・浦和料金所で、進行方向とは逆向きに停車している乗用車を料金収受員が発見した。

運転していた男性に対し、収受員が「何をしているんですか?」などと声を掛けたところ、クルマは急発進。そのまま料金所を通過し、上り線を逆走するようにして本線に進入した。

警察にはこの直後から「逆走しているクルマがいる」、「衝突しそうになった」などの通報が相次ぎ、高速隊は現場にパトカーを派遣して逆走車両の発見に努めた。

しかし、逆走開始から約15分後の午後11時55分ごろ、男性が運転する乗用車は浦和料金所から約16km離れた白岡町寺塚付近(久喜インターチェンジから東京方面に約4.5km進行した地点)で、32歳の男が運転する普通トラックと正面衝突。双方のクルマは前部が大破した。

この事故で逆走車を運転していた56歳の男性は全身を強く打ち、近くの病院に収容されたが、事故から約1時間30分後に死亡。トラックを運転していた男も軽傷を負った。

なお、この男は事故後に現場検証を行った際、違反累積で1月末から免許が停止されていたことが発覚。道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕されている。

警察では男性が逆走した経緯について、さらに調べを進める方針だ。

《石田真一》

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