【IRL】大荒れの開幕戦を生き残ったのは…本命

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【IRL】大荒れの開幕戦を生き残ったのは…本命
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F1がオーストラリアで開幕戦を迎えた3月6日(日)、アメリカ・マイアミではインディカー・シリーズが開幕。 終盤の多重クラッシュを含め、半数以上が戦列を去る大荒れの初戦は、ダン・ウェルドン(ホンダ)が勝利。 

日曜、快晴の天候下、現地時刻午後2時にスタートした決勝レースは、ファーストラップから各所でつば競り合いが続く激戦。

目まぐるしく順位が変動しながら迎えた終盤158周、ポールスタートのシェクターと昨年ルーキーオブザイヤーを獲得した松浦孝亮(ホンダ)がサイドバイサイドでのバトルを繰り広げる中で、松浦がスピン。ロジャー安川(ホンダ)や注目の女性ルーキー、ダニカ・パトリック(ホンダ)らを含む7台が絡む多重クラッシュとなった。 

大詰めのリスタート以後も、トップを行くダン・ウェルドン(ホンダ)が次第に独走態勢を築く後方で、2番手グループが熾烈なバトルを展開した。

トップでチェッカーを受けたウェルドンに続き、2位のサム・ホーニッシュJr(トヨタ)、3位のトニー・カナーン(ホンダ)、4位のビットール・メイラ(ホンダ)、5位のエリオ・カストロネベス(トヨタ)らは、ほぼ一塊の状態でゴールラインを通過。

松浦、安川の日本勢は、終盤のアクシデントで初戦をリタイアで終えることになった。 

今季は、チーム/ドライバー陣容が大きく変動し、ドライバー達のチーム移籍や、チームのエンジンサプライヤー変更など、布陣は大シャッフル。昨年も16戦で7人のウィナーが誕生したシリーズだが、今季はまさに群雄割拠の状態と見られていた。

しかし初戦を振り返ると、ホンダのアンドレッティー・グリーン・レーシングが1位と3位、対するトヨタはチーム・ペンスキー勢が2位と5位と、これら2チームで上位をほぼ独占。今季もホンダ、トヨタの両エースチームが軸となる戦いが続くことを確信させる結果となった。 

さらにホンダ勢には、4位に食い込んだメイラや、昨年のインディ500ウィナー、ライスを擁するチーム・レイホールもおり、エンジンサプライヤーの戦いとしてはホンダ有利の様相だ。巷間、第4戦のもてぎと第5戦インディ500に照準を絞っていると伝えられるトヨタが、勢いにのるホンダにどこまで対抗できるかが、今季の見どころになりそう。

また土曜日の予選ではトーマス・シェクターがポールポジションを獲得し、チームメイトのトーマス・エンゲも予選3位に食い込むなど、シリーズ最古参サプライヤーの意地を見せたシェビーの健闘にも注目したいところ。唯一の米系サプライヤーであるシェビーは、今季一杯でシリーズからの撤退を発表している。

《ケニー中嶋》

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