パトカーを振り切ろうとしたクルマ、大型トラックと衝突

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4日、静岡県袋井市内の県道で、パトカーの追跡を受けていた乗用車が交差点で大型トラックと出会い頭に衝突する事故が起きた。

乗用車は衝突の弾みで道路に隣接する倉庫に飛び込んで大破。助手席に同乗していた18歳の女性が死亡、運転していた19歳の少年も重傷を負った。

静岡県警・磐田署によると、事故が起きたのは4日の午後11時30分ごろ。同署の地域課員が飲酒運転警戒のためにパトロールを行っていたところ、カラオケ店の駐車場から出てくる乗用車を発見。飲酒運転の傾向が見られたため、マイクを使って停止を呼びかけた。

だが、このクルマはパトカーからの指示を無視。3度目の呼びかけが行われた直後にライトを消し、スピードを上げて逃走を開始した。

パトカーも50−60km/hの速度を保持し、赤色灯を使用した状態でこれを追跡したが、クルマは100km/h近くまで加速したため、追跡には危険が生じると判断。赤色灯を消し、徐々に減速した。

だが、クルマは追われているものと思ったのかスピードを緩めず、パトカーが追跡を断念した地点から約300m先にある交差点に赤信号を無視して突っ込み、左から走ってきた大型トラックと出会い頭に衝突した。

クルマはトラックに弾き飛ばされ道路脇の倉庫に突っ込み、これを原型が留めないほど破壊するとともに、自らも大破した。

この事故で乗用車の助手席に同乗していた18歳の女性が外傷性ショックのために収容先の病院で死亡、運転していた19歳の少年も衝突の際に顔面を強打し、鼻骨を折る重傷を負っている。

衝突速度が早かったためか、トラックを運転していた54歳の男性も首や肩を打撲する全治2週間あまりの軽傷を負った。

警察では少年の回復を待ち、業務上過失致死傷や道路交通法違反(信号無視)などの容疑で事情を聞く方針だ。なお、今回の事故について警察では「パトカーは緊急走行状態になく、無理な追跡ではない。その方法も適切だった」などとコメントしている。

《石田真一》

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